Knowledge Graph(ナレッジグラフ)

・英語による用語:Knowledge Graph
・用語カテゴリ:技術用語
・日本語読み:ナレッジグラフ(知識グラフ)
・種別:知識表現技術
・位置づけ:知識を関係のネットワークで表す構造
・関連:RAGオントロジーエンベディング生成AI
・備考:物事(エンティティ)と関係をノードとリンクで結んで表す、構造化された知識表現。

Knowledge Graph(ナレッジグラフ)とは?知識を関係でつなぐ構造

Knowledge Graph(ナレッジグラフ/知識グラフ)とは、人・物・場所・概念といった物事(エンティティ)を「ノード」として、それらの間の関係を「リンク」として結び、知識を意味的なネットワークとして構造化して表現するしくみです。たとえば「東京 ―(首都である)→ 日本」「AIインサイト ―(分野)→ AI」のように、事実を関係の集まりとして整理します。

ナレッジグラフの強みは、単なるデータの羅列ではなく、物事どうしのつながりをたどって推論・検索できる点にあります。検索エンジンが人物や企業の情報をまとめて表示したり、レコメンドや質問応答で関連情報を的確にたどったりできるのは、背後にこうした構造化知識があるためです。

生成AIの文脈では、ナレッジグラフはLLMの弱点を補う存在として再注目されています。事実関係が明確に構造化されているため、LLMの曖昧さやハルシネーションを抑え、根拠のある回答を支える情報源として活用できます。ベクトル検索(エンベディング)とグラフを組み合わせ、RAGの精度を高める「GraphRAG」的なアプローチも広がっています。

一方で、質の高いナレッジグラフの構築・維持には、対象領域の整理(オントロジー設計)やデータの継続的な更新といった手間がかかります。それでも、企業の専門知識を正確にAIへ渡す基盤として、その価値が見直されています。