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Anthropicの最新AIモデル「Mythos 5」「Fable 5」の利用停止問題を巡り、トランプ米大統領が「Anthropicとの交渉は順調(going fine)」と発言した。利用再開はまだだが、対立状態にあった米政府とAnthropicの関係改善が進みつつある。
今回の発言とは
ロイター通信によると、トランプ大統領はG7サミット期間中、Anthropicとの協議状況について質問を受けた際、
「going fine(順調だ)」
と回答しました。
この発言は、現在も続いているAnthropicと米政府の協議について言及したものとみられています。
生成AI業界ではここ数か月、Anthropicの超高性能モデル群を巡る動きが大きな注目を集めてきました。
まず2026年4月、Anthropicは次世代AIモデル「Mythos」を発表。従来のAIを大きく超える長期推論能力や研究支援能力を備えたモデルとして話題となりました。


その後、6月にはゲーム開発やソフトウェア開発で高い性能を示す「Fable 5」、さらに上位モデルとなる「Mythos 5」が公開され、多くのユーザーや開発者がその能力を検証していました。

しかし公開から間もなく、米政府が国家安全保障上の懸念を理由としてAnthropicに対し措置を実施。AnthropicはMythos 5およびFable 5へのアクセスを停止し、結果として世界中のユーザーが利用できない状態となりました。

AI INSIGHTでもこれまで継続して報じてきたように、この問題は単なるサービス停止ではなく、「最先端AIモデルをどのように管理するべきか」という国家レベルの議論へ発展しています。
状況はどこまで改善しているのか
今回の「交渉は順調」という発言は、利用再開を意味するものではありません。
現時点でAnthropicはMythos 5およびFable 5の再開時期を発表しておらず、制限解除の条件についても公表していません。
ただし、トランプ大統領は6月19日に行われた別のインタビューで、
以前はAnthropicを国家安全保障上の脅威と考えていたが、現在はそう考えていない
という趣旨の発言も行っています。
先週までの強硬姿勢と比較すると、ホワイトハウス側のトーンが変化していることは確かです。
現在は米政府関係者とAnthropic幹部による協議が継続しており、今後の合意内容次第では利用再開へ向けた具体的な動きが見えてくる可能性があります。
まとめ
今回のニュースは「Mythos 5復活」というよりも、「Anthropicと米政府の対立が緩和へ向かっている可能性」を示すものと捉えるべきでしょう。
これまでの流れを見る限り、今回の問題はAnthropic一社だけの話ではありません。
今後の協議結果は、OpenAIやGoogleを含む米国AI企業が開発する次世代モデルに対して、政府がどのような管理・規制を行うのかという前例にもなり得ます。
利用再開の正式発表はまだありませんが、「交渉は順調」という大統領自らの発言は、Mythos 5・Fable 5を巡る状況が新たな局面に入りつつあることを示す重要なシグナルと言えそうです。
writer:佐伯 美月

