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音楽生成AI「Suno」から流出したとされるソースコードを調査した結果、YouTube MusicやDeezerなどから大量の音源を収集していた可能性が報じられている。Sunoがインターネット上の音楽をAI学習に利用したこと自体は以前から認めていたが、今回注目されているのは、具体的な収集元や件数、データ取得の方法が明らかになった点となる。
今回の発表とは
米メディアの404 Mediaは2026年7月15日、音楽生成AIを提供するSunoから流出したソースコードを分析した結果を報じました。
報道によると、流出した2023年から2024年ごろのコードには、YouTube MusicやDeezer、歌詞サイトのGenius、音源素材サイトのPond5、楽譜サイトのMuseScoreなどからデータを収集する処理が含まれていました。
YouTube Musicについては、200万件を超える音楽クリップを取得したことを示す記録も確認されたとしています。また、接続元を分散できるプロキシサービス「Bright Data」を利用し、大規模な収集を行っていた可能性も指摘されています。
なお、今回の情報はSunoが公式に開示したものではなく、不正アクセスで流出したとされるデータを基にした報道です。Sunoは、流出したのは主に現在使用されていない古いソースコードであり、機密性の高い個人情報は侵害されていないと説明しています。
Sunoは以前から音楽の学習を認めていた
Sunoはこれまでも、インターネット上で公開されている音楽ファイルや関連情報をAIの学習に利用したこと自体は認めています。
一方、米大手レコード会社は2024年、Sunoが許可なく大量の楽曲を複製し、AIの学習に利用したとして提訴しました。Suno側は、AIを新しい音楽の制作に利用するための学習は、米国著作権法上のフェアユースに当たると主張しています。
つまり、今回初めて「著作権で保護された音楽を使った疑い」が生じたわけではありません。
新たに注目されたのは、YouTube Musicなどの具体的なサービス名や約200万件という規模、さらに音源を収集するための技術的な仕組みです。
AI学習への利用がフェアユースとして認められるのかに加え、各サービスの利用規約や技術的な制限に反していなかったのかも、今後の重要な争点になりそうです。
writer:佐伯 美月

