LINEヤフー、「AIエージェント」ブランド『Agent i』を開始

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本記事を10秒でまとめると

LINEヤフーが、新たなAIエージェントブランド「Agent i(エージェントアイ)」の提供を開始。LINEおよびYahoo! JAPANの両サービスから利用できるWebベースのAIサービスで、対話を通じてユーザーの疑問解決や意思決定を支援する。同社はこれまで、Yahoo! JAPANの「AIアシスタント」とLINEの「LINE AI」をそれぞれ提供してきたが、今回それらを統合し「Agent i」として再設計した。コンセプトは「毎日のそばに、だれでも使えるAI」。生活に密着したAIエージェントとしての利用を想定している。

Agent iとは

Agent iは、ユーザーとの対話を通じて情報を整理し、具体的な提案を行うAIサービスです。

例えば

・家電の購入相談
・旅行プランの作成
・イベントの提案
・商品比較
・日程調整

など、日常生活の様々な意思決定をAIがサポートしてくれます。

特徴的なのは、単なるチャットAIではなく「領域エージェント」という仕組みを採用している点です。現在は以下のような領域エージェントが提供されています。

  • お買い物
  • おでかけ
  • 天気
  • レシピ
  • ファイナンス
  • クルマ選び
  • ヤフコメまとめ

これらのエージェントは、LINEヤフーが持つ各種サービスと連携しており、ユーザーの興味や状況に応じて情報を整理し、最適な選択肢を提示してくれます。

もちろんLINEヤフーが運営しているだけあり、LINEもしくはYahoo!Japanどちらからでも利用できます。

「提案型AI」から「実行型AI」へ

LINEヤフーの慎ジュンホCPOは、AIの進化について次のように説明しています。

AIはこれまで「質問に答える」チャット型が中心だったが、今後は「タスクを実行するエージェント型」へ進化していく

現在のAgent iは基本的に「提案まで」にとどまり、実際の購入や予約などのタスク実行は行いません。しかし、今後は以下の機能拡張が予定されています。

  • ユーザーの好みを記憶する「メモリ機能」
  • タスク管理・実行支援
  • 外部サービスとの連携

これらの機能は2026年6月以降に順次追加される予定です。

つまり、Agent iは段階的に「実行型エージェント」に進化していく構想といえます。

LINEのユーザー基盤「1億人」が最大の強み

LINEヤフーがAIエージェント戦略を進めるうえで最大の強みとなるのが、LINEの巨大なユーザー基盤です。

LINEは日本国内で1億人以上が利用するコミュニケーションプラットフォームであり、そこに蓄積されたデータやサービスとの連携が可能になります。

さらに、LINEヤフーは100以上のサービスを保有しており、

  • Yahoo!ショッピング
  • Yahoo!天気
  • 地図・ローカル情報
  • ニュース
  • スポーツ

などのデータを横断的に活用できます。

このため、単独のAIサービスではなく、「生活サービスと統合されたAIエージェント」を構築できる点が特徴です。

店舗や企業もAIエージェントを構築可能に

Agent iは一般ユーザー向けだけではなく、企業向けの展開も予定されています。2026年夏頃には、LINE公式アカウント向けに「LINE OA AIモード」が提供される予定です。

これにより企業や店舗は、自社のAIエージェントをLINE上に構築できるようになるとのこと。

例えば飲食店の場合

  • AIが電話予約に対応
  • 営業時間外の予約受付
  • 誕生日クーポンの自動提案
  • 来店履歴に応じたパーソナライズ

といった顧客対応をAIが担うことが可能になります。また、企業向けには「Agent i Biz」という伴走型AIエージェントも提供予定で、マーケティング施策の企画から実行まで支援する「AI参謀」としての活用が想定されています。

「1億人のAIエージェント」を目指す

LINEヤフーは、Agent iを起点に同社のサービス全体をAIエージェント化していく方針を示しています。Yahoo! JAPANトップページやLINEアプリにもエージェント機能を組み込み、

  • ニュース理解
  • 日程調整
  • 会話提案
  • 情報通知

など、ユーザーの日常に溶け込むAI体験を提供していく模様です。慎ジュンホCPOは、最終的な目標について

「1億人以上のユーザーが使うAIエージェントを作る」

と語っています。


まとめ

2025年から、生成AIの進化は「チャットAI」から「AIエージェント」へと移行しているのは肌身で感じている人も多いのではないでしょうか。海外でも様々なAIエージェントの開発が進んでいます。

今回のAgent iは、それらとは異なり既存の巨大サービス基盤(LINE・Yahoo!)に組み込まれるAIエージェントという点が特徴です。

AIが単独アプリとして存在するのではなく、日常サービスの中に組み込まれていく。海外でもFacebookやInstgarmを運営するMetaやX(旧:Twitter)を運営するXなど日常サービスの中に生成AIが組み込まれ始めていますがLINEヤフーのAgent iは、日本におけるAIエージェント普及の重要な一歩になる可能性と言えるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

株式会社NEDLAB AIインサイト編集部

大学では環境情報学を専攻。国内IT企業でSaaSマーケティングに従事した後、生成AIの急速な進化に関心を持ちAI分野のリサーチ活動を開始。
現在はAIインサイト編集部として、主に海外AI企業の最新動向や生成AIツールのアップデート、AIスタートアップの動きなどを中心に調査・執筆を担当。

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