Gemma4とは?Googleが公開する「オープンAIモデル」の最新動向

  • URLをコピーしました!
目次

本記事を10秒でまとめると

Googleが新なオープンウェイトAIモデルGemma4を公開。LlamaやDeepSeekと並ぶ「開発者向けAI」の最高峰に。Geminiとの役割の違いやGoogleのAI戦略についても説明する。


Gemmaとは何か

Googleは2026年4月2日新しい生成AIモデル:Gemma4を発表しました。この

Gamma4はChatGPTのようなサービスではなく開発者が利用するAIモデルです。

特徴としては

  • オープンウェイト
  • 軽量モデル
  • ローカル実行可能
  • 研究・開発用途に利用可能

といった点があります。

GoogleのAIは現在大きく2つのラインで展開されています。

  • Gemini → AIサービス
  • Gemma → AIモデル

つまりGeminiが「使うAI」であるのに対し、Gemmaは「AIを作るためのAI」と言えます。


Gemma4の特徴

Gemma4では、Googleのオープンモデルシリーズとして大きな進化が行われています。特に注目すべきポイントは、推論能力の向上、マルチモーダル対応、長いコンテキスト処理、そしてエージェント用途への対応です。以下では主な特徴を整理します。

推論能力の大幅な向上

Gemma4では、モデル全体が思考モードを備えた推論モデルとして設計されています。これは回答を生成する前に内部でステップバイステップの推論を行う仕組みで、数学問題や複雑な推論タスクにおいて性能向上が確認されています。

ベンチマークでも大きな改善が見られます。

ベンチマークGemma4 31BGemma3
MMLU Pro85.267.6
AIME 202689.220.8
LiveCodeBench80.029.1

この結果から、Gemma4では

  • 論理推論
  • 数学問題
  • コード生成

といった領域で大幅な性能向上が確認されています。

最大256Kトークンの長いコンテキスト

Gemma4では、モデルサイズによって128K / 256Kのコンテキストウィンドウをサポートしています。

これは長文の処理能力を大きく拡張するもので、例えば

  • 長いドキュメントの要約
  • コードベースの理解
  • 大規模な会話履歴

などのタスクに適しています。

マルチモーダル対応

Gemma4はテキストだけでなく画像や動画、音声など複数の入力形式に対応するマルチモーダルモデルとして設計されています。例えば以下のような用途が想定されています。

  • 画像の内容理解
  • ドキュメント解析
  • 画面UIの理解
  • 動画分析
  • 音声認識

特に小型モデル(E2B / E4B)は音声入力にも対応しています。

DenseとMoEの2つのアーキテクチャ

Gemma4ではDenseモデルとMixture-of-Experts(MoE)モデルの2種類が提供されています。

MoEモデルでは総パラメータ26Bがアクティブパラメータ4Bの構造となっており、大規模モデルの性能と軽量モデルの速度を両立しています。

これは近年のAIモデル設計のトレンドであり、DeepSeekやMixtralなどでも採用されている方式です。

エージェント用途を想定した設計

Gemma4では以下の機能が追加されています。

  • ネイティブ関数呼び出し
  • systemプロンプト対応
  • ツール利用

これにより

  • AIエージェント
  • 自動化ワークフロー
  • 開発者ツール

といった用途での利用が想定されています。

ローカル環境やスマートフォンでも動作

Gemmaシリーズの大きな特徴は軽量モデルの存在です。Gemma4ではE2BやE4Bといった小型モデルが提供されており、

  • スマートフォン
  • ノートPC
  • エッジデバイス

などでも実行可能です。これはクラウドAIに依存しないアプリケーション開発を可能にします。


Geminiとの違い

GoogleのAIを理解するうえでGeminiとの違いを整理することが重要です。

GeminiGemma
用途AIサービスAIモデル
対象一般ユーザー開発者
公開非公開オープン

つまり

Gemini → AIサービス
Gemma → AI基盤

という役割分担になっています。


Gemma4が意味すること

Gemma4の登場により、AIサービス競争メインだったこの数ヶ月に変わり、AIモデル競争が再度熱を帯びてきてくるはずです。

AI業界では現在ファンダメンタルモデルを有するOpenAIやGoogle、Anthoropicがサービス競争を行なっているのに対して、オープンソースモデルを有する企業ではモデル競争という2つの軸で競争が進んでいると見ることができます。

ファンダメンタルモデル(クローズドモデル)の主な特徴としては、性能は最強、API利用が中心でモデル自体は非公開です。

一方で、オープンモデルは開発者が自由に利用可能であり、自社でAIサービスやエージェントが開発可能です。

Googleはどちらのモデルも有しており、Gemma4はその中でオープンソースモデルの最高峰に位置しており、GoogleのAIモデル戦略を支え、今後のモデル競争を牽引する存在と言えます。


まとめ

Gemma4は新しいAIチャットではなくAIモデルの進化となります。

GoogleはGeminiでAIサービスを展開し、Gemmaで開発者を取り込むという二層戦略を取っています。さらにプラットフォーム:Google Workspaceを有するというところからも今後も引き続きGoogleが生成AI市場の雄であり続けることになるでしょう。

再び生成AI市場はAIサービスだけでなく、AIモデル競争も進んでいくと考えられます。

writer:宮﨑 佑太(生成AIアドバイザー)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェア
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

生成AI・教育コンサルタント
株式会社NEDLAB 代表取締役
株式会社SAKI COO
青楓館高等学院 Probono Menter

学校法人河合塾や株式会社リクルートで新規事業開発に携わった後に起業。教育・HRコンサルティングと事業開発支援事業を手掛ける。2023年からは生成AIを活用した事業開発・導入・運用支援事業を開始し、EdTech・HRTech企業や地方自治体を中心に数十社の支援も行う。現在、複数社でDX顧問・生成AIアドバイザーを務める。

目次