ChatGPTが新翻訳機能をリリース | 翻訳から始まる新体験が可能に

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本記事を10秒でまとめると

ChatGPTに「Translate」という専用ページが登場。

これは単なる翻訳機能の追加ではなく、翻訳を“完成品”ではなく“思考の素材”として扱う前提で作られており、従来の翻訳ツールとは、ユーザーに残される判断の重さが決定的に異なる。

ChatGPT Translateとは

ChatGPT Translateは、ChatGPTの中に追加された翻訳機能というより、翻訳専用の入口として用意されたページです。

URLを開けば、追加設定やモード切替を意識することなく、すぐに翻訳が使えます。

https://chatgpt.com/ja-JP/translate

一見すると、やっていることは従来の翻訳ツールと変わりません。テキストを入れると訳文が出る。UIも非常にシンプルです。

ただし、公式の位置づけを見ると、このTranslateは「正確な翻訳結果を保証するツール」としては定義されていません。翻訳結果の利用可否や最終判断は、従来のChatGPTと同様にユーザー側に委ねられています。

この点は、公式ポリシー全体と一貫しています。

従来の翻訳ツール/ChatGPTそのものとの違い

Google翻訳やDeepLなどの従来の翻訳ツールは、翻訳して終わる体験を前提に設計されています。 ユーザーの行動は、「原文を入れる → 訳文を確認する → 使う」で完結します。
ツール側も、翻訳結果をほぼ完成品として提示します。

一方、ChatGPT Translateは翻訳専用UIでありながら、翻訳をゴールにしていません
翻訳結果は生成物であり、その妥当性や使いどころを判断する責任は、常にユーザー側に残ります。
ここが、従来の翻訳ツールとの最も大きな違いです。

また、通常のChatGPTとの違いも重要です。
通常のChatGPTでは、翻訳・要約・言い換え・解説などが一続きの対話として混ざります。
一方、Translateはあえて「翻訳だけ」に行為を切り出しています。

これは、翻訳という行為を軽くするためではなく、
翻訳を起点に、その先をどう扱うかはユーザーに委ねる
という前提を、UIレベルで明確にするためだと考えられます。

結果として、ユーザー行動は分かれます。
速く正確な訳文をそのまま使いたい人は、従来の翻訳ツールを選びやすい。
翻訳を素材として編集・再構成・検討したい人は、ChatGPT Translateの方が自然に使えます。

実際にやってみた

最初に翻訳したい言語を右側で選択します。今回はそのまま「日本語」を選びます。
左側に翻訳したい内容、今回は「Il n’est jamais trop tard pour apprendre.」とフランス語を入力します。

すると、いつものChatGPTと同様の速度で右側に翻訳結果が出てきます。

ChatGPT Translateが従来の翻訳ツールと異なるのはここからです。例えば、左下にある「kこれを翻訳して、自然な文章に仕上げて」を押すといつものChatGPT画面に遷移します。

後は、ここからどのように繋げるかはまさにユーザー次第と言えます。

まとめ

ChatGPT Translateの登場は、「翻訳ができるようになった」という話ではありません。
翻訳という行為を、自動化しきらない形で生成AIの文脈に置き直した、という変化です。

公式ポリシーを見る限り、OpenAIは一貫して
「便利にはするが、判断までは代替しない」
という立場を取っています。Translateもその延長線上にあります。

翻訳を完成品として受け取るのか、思考の素材として扱うのか。
その姿勢の違いが、そのままツール選択の違いになります。

ChatGPT Translateは、翻訳ツールに見えて、実はユーザーの使い方を選別するインターフェースです。
この前提を理解した上で使うかどうかで、体験の評価はかなり変わってくるでしょう。

writer:宮﨑 佑太(生成AIアドバイザー)

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この記事を書いた人

生成AI・教育コンサルタント
株式会社NEDLAB 代表取締役
株式会社SAKI COO
青楓館高等学院 Probono Menter

学校法人河合塾や株式会社リクルートで新規事業開発に携わった後に起業。教育・HRコンサルティングと事業開発支援事業を手掛ける。2023年からは生成AIを活用した事業開発・導入・運用支援事業を開始し、EdTech・HRTech企業や地方自治体を中心に数十社の支援も行う。現在、複数社でDX顧問・生成AIアドバイザーを務める。

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