Google検索AIモードはいつから?Geminiとの違いも解説

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Google検索AIモードはいつから?Geminiとの違いも解説

目次

本記事を10秒でまとめると

Google検索の新機能「AIモード」が日本語対応開始。検索結果を生成AIが要約し、情報収集が劇的に効率化。

Geminiとの違いや、Perplexityなど主要AIツールとの使い分けまで、実際の使用例と共に徹底解説します。

Google検索とは

Google検索は、世界中の誰もが利用するインターネット検索エンジンです。説明するまでもなくキーワードを入力するだけで、世界中のウェブサイトから関連性の高い情報を探し出し、一覧として提示してくれます。

私たちの日常生活やビジネスにおける情報収集の基盤となっている、最も基本的で強力なツールの一つです。

AIモードとは

今回、このGoogle検索に「AIモード」という新しい機能が追加され、2025年9月9日から日本語での利用が順次可能になりました。

これは、従来の検索結果(ウェブサイトのリンク一覧)に加えて、入力された質問に対してAIがウェブ上の膨大な情報を要約し、簡潔な答えを生成してくれる機能です。回答の根拠となった情報源のリンクも併せて表示されるため、信頼性を確認しつつ、さらに深掘りすることも可能です。

これまで複数のサイトを渡り歩いて情報を探しまとめる必要があった作業を、AIが肩代わりしてくれるため、情報収集のスピードと質が飛躍的に向上します。

※注意:この機能は全ユーザーに順次展開されます。まだ利用できない場合でも、数日中にはお使いのアカウントに反映される見込みです。

実際にやってみた

早速、この「AIモード」の実力と、Googleの生成AI「Gemini」との違いを探るべく、いくつかの検証を行いました。なお、この記事執筆時点ではまだ国内のブラウザで利用が解禁されていないため、英語版を使用しています。

【A:基本的な検索とGeminiとの比較】

まず、Googleにアクセスすると、検索バーの下に「AI Mode」という新しいタブが表示されます。ここからAIモードでの検索が可能です。

「What is AI Mode in Google Search」と検索すると、AIモードがその機能について、ウェブ上の情報を基に分かりやすくまとめてくれました。右側には参考にしたサイトへのリンクが表示されています。

同じ質問を対話AIのGeminiにしてみると、より会話的なトーンで、自身の機能について説明してくれました。今回は「GoogleのAIモードについて知りたい」が目的でしたがプロンプトが短すぎてGeminiは少しズレた回答をしています。 所感として、ウェブ上の情報を素早く要約して欲しい「調べ物」のようなライトな質問はAIモードの方が欲しい情報に早くたどり着ける印象です。

【B:画像検索の実力】

次に、札幌ドームの写真をAIモードにアップロードし、「Where is this place?」と場所を尋ねてみました。特徴が少ない空撮写真にもかかわらず、「Sapporo Dome」と正確に特定し、その特徴である「ホヴァリングステージ」についてまで詳しく解説してくれました。

これは、Googleの持つ膨大な画像データと位置情報を活用できるAIモードならではの強みと言えるでしょう。

【C:AIモードとGeminiの違いを直接聞いてみた】

最後に、AIモードとGemini自身に、両者の違いを説明してもらいました。 両者の回答を要約すると、

  • Gemini:Googleが開発した特定のAIモデル(エンジン)そのものの固有名詞。文章作成やアイデア出しなど、ゼロから何かを生み出す創造的なタスクが得意な「頭脳」。
  • AIモード:Google検索で使われる便利な機能や状態の一般名詞。Geminiという「頭脳」を使って、検索という行為を効率化し、素早く答えを得ることに特化している。

という違いが明確になりました。車の「エンジン名」と、それを使った「スポーツモード」のような関係だとイメージすると分かりやすいでしょう。

まとめ

Google検索の「AIモード」は、「素早く、広く、信頼性のある情報を見つける」という検索体験を劇的に向上させる機能です。特に、ウェブ上の最新情報や事実に基づいた回答を求める場合に絶大な威力を発揮します。

一方で、Geminiは「じっくり対話し、アイデアを練り、新しいものを創造する」ためのパートナーです。両者は競合するものではなく、目的応じて使い分けることで、私たちの知的生産性を最大化してくれる補完関係にあると言えます。

今後のビジネスでの展望

検索系・生成AIツールが多数登場する中で、ビジネスパーソンは「結局、いつどれを使えば良いのか?」という疑問を持つでしょう。以下に、主要5ツールの使い分けをまとめました。

【主要AIツール 使い分け比較表】

ツール名メリットデメリット推奨する使い方
Gemini 長文の生成・要約、アイデア出しなど創造的タスクに強い。Google Workspaceとの連携も強力。最新情報やWeb検索の精度・速度はAIモードに劣る場合がある。企画書やメール文面の草案作成、ブレインストーミング
Google AIモード最新かつ広範なWeb情報を基に、信頼性の高い要約を高速生成。画像検索も強力。創造的な文章生成や、対話を通じた深掘りには不向き。ライトな市場調査や競合分析など、日常のWebリサーチ全般
Perplexity学術論文やニュースなど、情報源の正確性を重視する検索に特化。出典リンクが非常に明確。汎用的な対話や創造的タスクには向かない。UIが英語中心。専門分野のリサーチ、論文や技術情報の調査
ChatGPT汎用性が高く、多様なプラグインで機能を拡張可能。自然な対話能力と創造性に優れる。情報の鮮度や正確性は要確認。Geminiを利用していない人向け
Genspark企画から資料・動画生成まで、一連の業務プロセスを自律的に実行。統合的なプラットフォーム。特定の機能の深さより、プロセス全体の自動化を重視。プロジェクト全体の自動化、定型的なレポートやコンテンツの大量生成

【結論:この一言で使い分ける!】

  • こういう時はGemini:web検索も使いつつ広く、正確な答えが欲しい時。
  • こういう時はGoogle AIモード:Webで何かをサクッと「調べる」時。
  • こういう時はPerplexity:情報の「出典・根拠」が何よりも重要な、信頼性を問われる調査の時。
  • こういう時はChatGPT:多機能な「執事」のように、調べ物から創造まで何でも相談したい時。
  • こういう時はGenspark:「作業プロセス」そのものを丸ごとAIに任せて自動化したい時。

writer:宮﨑 佑太(生成AIアドバイザー)

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