【ChatGPT】パーソナライズ機能が静かに進化ー使い方でより差が鮮明に

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本記事を10秒でまとめると

ChatGPTのパーソナライズ機能アップデートは、派手な新機能ではないが、業務で日常的に使うビジネスマンほど効果は大きい。毎回説明していた前提や文体が反映されやすくなり、修正や認識合わせの手間が削減される。一方で、使い方次第では意図しない最適化が進む点には注意が必要。


パーソナライズ機能とは

ChatGPTのパーソナライズ機能とは、ユーザーの設定や過去のやり取りを踏まえ、回答の文体や構造、前提条件などを調整する仕組みです。

これにより、質問のたびに細かい条件を指定しなくても、「この人はどのような目的で、どのレベル感の回答を求めているか」を考慮した応答が出やすくなります。

左下のサイドパネルの下部からメニューを開き、「パーソナライズ」を選択すると設定を変更できます。


 今回のアップデートで何が変わったのか

ChatGPTは、過去のやり取りや設定内容を踏まえ、応答の文体や構造、前提条件などをより一貫して反映する設計思想へと進んでいます。

元々パーソナライズに使われる情報については、ユーザー側で確認・編集が可能でしたが、今回のアップデートでより簡単に温かみや熱意、ヘッダーとリスト、絵文字の量を選択できるようになりました。

重要なのは、「一度の会話を賢くする」方向ではなく、「継続利用を前提に振る舞いを調整していく」方向性が明確になったことです。


ビジネスマン視点で見る、本質的な変化

このアップデートを業務目線で捉えると、最大の変化は作業スピードの向上そのものではありません。

これまでChatGPTを業務で使う際には、

  • 想定読者(ただの壁打ち相手か、生成したものを誰に見せるのか)
  • 文体(敬体か、結論先出しか)
  • 不確実な情報の扱い方

といった前提を、ある程度毎回説明する必要がありました。

パーソナライズ機能の強化によって、こうした「毎回説明していた前提条件」そのものが、やり取りの中で保持されやすくなります。結果として、修正指示や認識合わせの往復が減り、業務上のストレスが少しずつ軽減されていきます。

派手さはないが、毎日使うツールとしては確実に効いてくるアップデートと言えるでしょう。


実際にやってみた:同じ質問での挙動比較

今回のアップデートの効果を確認するため、同じ質問文
「ChatGPTのパーソナライズ機能がアップデートされたそうです。
 このアップデートについて、ビジネスマン向けに解説してください。」
を用いて、

  • パーソナライズを意識しない状態
  • 一定の前提や文体が反映される状態

での出力を比較してみました。

まずは全てデフォルトの設定での出力です。

特に違和感はない反面、自分が理解する分には良い程度かと思います。

では次に、ビジネス向けに以下のような設定をしてみましょう。

特徴の変更もそうですが、カスタム指示に憶測と事実を明確に語尾表現を変えるように指示をしています。


いかがでしょうか?生成AIを使う際の宿命である「それ本当?」が軽減されており、腹落ちもしやすいのではないでしょうか?

最後に、日常生活で使う方が多い場合このような設定もありかもしれません。

親しい友人くらいの設定で同じ質問をしてみると

一気に雰囲気が変わりました。

結果として確認できたのは、回答内容が「賢くなった」というよりも、最初から業務文脈を理解しているような応答になっている点です。

抽象的な説明が減り、「なぜそれがビジネスマンにとって重要なのか」という視点が、前提説明なしで含まれるようにすることができます。これは、単なる文章表現の違いではなく、前提共有の省略が効いている状態と捉えられるでしょう。


まとめ

今回のパーソナライズ機能アップデートは、目新しさよりも実務への効き方が際立つ変更でした。ChatGPTは、「たまに使う便利ツール」から「日常業務に寄り添う相棒」へ確実に近づいています。

重要なのは、どんな高度な設定を入れるかではなく、毎回説明している前提を、最初から持たせるという認識があるかどうかです。

一方で、パーソナライズ機能の強化には注意点もあります。ChatGPTがユーザーの「癖」を覚えるということは、最初にどのような使い方をしているかが、その後の出力に影響しやすくなるということでもあります。雑な指示や曖昧な前提を与え続けていると、その状態が最適化されてしまう可能性も否定できません。

だからこそ、業務利用を前提とする場合は、「便利になったから放置する」のではなく、前提やトーンが意図したものになっているかを定期的に見直す運用が重要になります。

このアップデートは、生成AI活用にただ指示をしている人と相棒として関わり定期的なメンテナンスをし続ける人でより格差が広がっていくきっかけとも言えます。

是非、ChatGPTを最高の相棒にすべく調整してみてください。

writer:宮﨑 佑太(生成AIアドバイザー)

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この記事を書いた人

生成AI・教育コンサルタント
株式会社NEDLAB 代表取締役
株式会社SAKI COO
青楓館高等学院 Probono Menter

学校法人河合塾や株式会社リクルートで新規事業開発に携わった後に起業。教育・HRコンサルティングと事業開発支援事業を手掛ける。2023年からは生成AIを活用した事業開発・導入・運用支援事業を開始し、EdTech・HRTech企業や地方自治体を中心に数十社の支援も行う。現在、複数社でDX顧問・生成AIアドバイザーを務める。

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